バイナリーオプションで逆張りが狙えるレンジ相場・レンジ取引を解説
バイナリーオプションでは、トレンド相場よりもレンジ相場を狙って取引する方が多いです。
レンジ相場は逆張りのチャンスが多いため、バイナリーオプションのような短期取引に効果的と言われています。
本記事では、バイナリーオプションに適したレンジ相場の見分け方や、取引のコツについて詳しく解説していきます。
バイナリーオプションのレンジ相場
バイナリーオプションのレンジ相場とは、一定期間の価格帯を行き来している相場を指します。
バイナリーオプションでは、為替や仮想通貨の先の価格を予想する投資です。
金融商品の値動きは投資家の売買によって変動しますが、レンジ相場は高安値が意識されて横ばいに推移する相場となります。
上図のように、価格の高安値が強く意識されており、反発を繰り返しながら形成されます。
反対に一方方向へ進み続ける相場をトレンド相場と呼びますが、バイナリーオプションではトレンドよりレンジ相場を狙う方が多いです。
投資家達が様子を見ている相場
レンジ相場とトレンド相場には、以下のような投資家心理の違いがあります。
トレンドが発生した際に投資家達は、「この波に乗って大きな利益を出したい」という意識を持ちます。
上図で言えば、チャートが下落している下降トレンドが発生しているため、売りが集中する形です。
対してレンジ相場は、投資家達が様子見に入っている相場になります。
- 次にブレイクした方向にエントリーしたい
- 高安値での反発を狙って小さな値幅で決済したい
上記のような意識の表れです。
直近の高安値ラインに指値の注文を入れている投資家も多いことから、レンジ相場が形成されます。
バイナリーオプションではレンジ相場が人気
バイナリーオプションではレンジ相場が有効とされていますが、具体的な理由を知らないまま取引するのは危険です。
レンジ相場のメカニズムと共に、なぜ効果的であるのかを理解したうえで取引を始めてみてください。
相場の7割はレンジ相場
バイナリーオプションにおいてレンジ相場が人気な理由は、トレンド相場との割合にあります。
・トレンド相場→相場の3割
・レンジ相場→相場の7割
レンジ相場は全体の7割を占めると言われているのです。
そのため、バイナリーオプション取引において、チャンスが増えやすいというメリットがあります。
ロンドン市場やニューヨーク市場が開場する夕方や夜にしか発生しない傾向にありますが、レンジ相場はどの時間でも発生しやすいです。
レンジ相場の手法を持っていれば、取引の時間に関係なく手法を活かすチャンスが増えると言えるでしょう。
逆張り手法が通用しやすい
レンジ相場は、逆張り手法が通用しやすい相場です。
バイナリーオプションのような短期売買では、相場の天底を狙う逆張り手法が効果的とされています。
レンジ相場は、高安値が強く意識されている相場です。
そのため、意識されている価格帯で反発を狙ったトレードが有効となります。
1回のレンジで何度もチャンスがあるので、逆張り手法が効果的であると言えるでしょう。
一方でトレンド相場は、トレンドの押し目やトレンドの転換しか狙うポイントがありません。
そのため、逆張りよりも順張りの方が効果的と考えるトレーダーも多いです。
バイナリーオプションの取引に向いているレンジ相場
バイナリーオプションでは、レンジ相場が有効とされていますが、レンジ相場には様々な種類があります。
取引をする際は、逆張りが通用しやすいレンジ相場を選定しないといけません。
以下で、バイナリーオプションに適したレンジ相場を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
上下に激しく動くレンジ相場
バイナリーオプションでは、上下に激しく動くレンジ相場が有効です。
レンジ相場の中には、流動性が低下した状態で横ばいに推移するものもあります。
上下に激しく動くレンジ相場とは、以下のような相場を指します。
高値と安値が強く意識されており、短期間で上昇下落を繰り替えしていることが分かります。
レンジ相場の中でも反発が見込みやすく、取引しやすい相場です。
高安値への到達回数も多いことから、取引のチャンスが増える相場であると言えるでしょう。
トレンド後のレンジ相場
レンジ相場を狙う際は、トレンドが発生した後のレンジを狙うと良いです。
レンジが発生する状況は様々ですが、トレンド後に出現したレンジでは反発確率が高くなります。
上図では、下降トレンドの発生後に規則正しいレンジ相場が形成されていることが分かります。
トレンド後のレンジ相場は、上図のような綺麗な形になりやすいです。
高安値に指値が入りやすくなるため、一定価格帯を行き来しやすくなります。
トレンド相場が出現したら、その後のレンジを狙うことで効率的にトレードができるでしょう。
また、以下のような急変動の後を狙っても効果的です。
- 雇用統計やFOMCなどの重要な経済指標
- ロンドンやニューヨークのマーケットオープン、クローズ
相場は一時的な急変動をした後に、すぐ価格変動が落ち着く傾向にあります。
短期間でのトレンドであったとしても、その後に作ってきたレンジではチャンスになるでしょう。
バイナリーオプションの取引に不向きなレンジ相場
続いて、バイナリーオプションに不向きなレンジ相場について解説します。
レンジ手法を使う際は、むやみやたらに狙ってはいけません。
以下のようなポイントはレンジ相場の手法が効かない可能性があるので、スルーするなどして余計な負けを作らないようにしましょう。
反発の少ないレンジ相場
レンジ相場は、上下に激しく動く相場だけではなく、反発の少ない相場も存在します。
以下のチャートをご覧ください。
上図のように、コマ足や十字線の多い相場もレンジ相場となります。
しかし、このような相場では、オシレーター系ツールの勝率が落ちてしまいがちです。
明確な反発が見込めないことから、バイナリーオプション向きの相場ではないと言えるでしょう。
- 深夜~早朝
- 日本時間の日中など
上記のような市場参加者の少ない時間帯では、反発の少ないレンジ相場を形成しやすいです。
同値での負け(業者によっては引き分け)も多くなるので注意しましょう。
チャート上で判断しづらい場合は、コマ足と十字線といった小さなローソク足が頻発していないかをチェックしておくと良いです。
横ばいの期間が長いレンジ相場
レンジ相場を狙う際は、レンジの期間について注目して見ると良いでしょう。
為替相場において、レンジ相場は永遠に続くわけではありません。
レンジ期間が長くなると、トレンド相場が発生する前兆になりやすいです。
投資家達は、レンジが形成されている相場を好みません。
いつか発生するトレンド相場を狙っています。
レンジ期間が長い状態は、トレンドの力を蓄えている相場であり、少しの買い売りが入った段階でトレンドが発生しやすいです。
トレンド発生により逆張りが効果的ではなくなる可能性があります。
徐々に高安値の差が小さくなるレンジ相場
レンジ相場の中でも、徐々に高安値の差が小さくなるレンジ相場は特に注意してください。
三角持ち合い相場とも呼ばれており、トレンドの前兆になります。
高安値のいずれかが、切り上がり・切り下がりをすることで形成されます。
徐々に取引量が減っている状態ですが、上図のような急なトレンドに繋がりやすいです。
また、トレンドの前兆だけではなく、レンジ内での反発も見込みにくくなってしまいます。
チャートを見て三角持ち合いの相場を形成している場合は、スルーしてトレンド後のレンジを待ちましょう。
バイナリーオプションでレンジ相場を狙うコツ
最後に、バイナリーオプションでレンジ相場を攻略するコツを紹介します。
レンジ相場は、バイナリーオプション初心者でも狙いやすい相場です。
しかし、前述した不向きな相場同様にレンジ相場の攻略のコツを知っておかないと安定した勝率が見込めません。
レンジ相場を中心に取引していきたい方は、以下のポイントを参考にして取引してみてください。
オシレーター系ツールで分析する
バイナリーオプションにおいて、レンジ相場で取引する際にはオシレーター系のインジゲーターを使うのが一般的です。
オシレーターとは、チャート上に表示された線の位置を見て、相場の買われすぎ・売られすぎを判断する指標を言います。
また、オシレーター系のインジゲーター一つではなく、オシレーター+他のインジゲーターの根拠も組み合わせることで、より勝率アップが目指せます。
- 移動平均線×CCI
- ボリンジャーバンド×RSI
など
レンジ相場で行う逆張りの明確な根拠はオシレーター系、追加の根拠としてトレンド系指標を組みわせると良いでしょう。
ローソク足の根拠を加える
レンジ相場を攻略するには、前述したオシレーター系の根拠だけではなく、ローソク足の根拠も重要になります。
レンジ相場攻略で覚えておきたいローソク足の根拠は以下の通りです。
①と②の両方で反発を見せていますが、勝率が高いのは②のポイントです。
レンジ相場を狙う際は、ラインにタッチしたポイントよりも、ラインを1本のローソク足で更新したポイントの方が強いです。
また、ローソク足のサイズが大きいほど反発しやすいので、レンジ相場を狙う際は意識してみてください。
ラインの引き方を統一する
レンジ相場を狙う際は、チャートの高安値にラインを引いて分析するのが一般的です。
ラインは、ローソク足のヒゲと実体のどちらに引くかで分かれます。
ローソク足に引くラインは、ヒゲと実体のどちらに引けば良いという明確な決まりはありません。
各トレーダーの分析方法や見やすさに応じて、好きな方を引けば良いです。
ただし、ラインを引く時は相場ごとに分けるのではなく、ヒゲと実体のどちらに引くかは決めておくと良いでしょう。
統一させていないと、レンジを狙う際の根拠が不充分になる可能性があるので注意してください。