マーチンゲールでバイナリーオプション攻略は絶対不可能!?【使ってはいけない理由】
バイナリーオプションの攻略法として、マーチンゲール法を推奨するサイトも多いです。
しかし、バイナリーオプションはマーチンゲール法で攻略をすることはできません。
この記事では、マーチンゲール法とはなにかをわかりやすく解説し、バイナリーオプションでマーチンを使用するべきでない理由を解説します。
マーチンゲール法とは
マーチンゲール法とは、カジノゲームで利用されるベッティングシステムです。
理論上ではありますが、負けることがない掛け方と言われている手法です。
まず1単位賭け、負ければその倍の2単位、さらに負ければそのさらに倍の4単位、と賭けていき、一度でも勝てばただちに1単位に戻す、という手法である。試行回数に関係なく、勝った時には1単位を得ることになる。
ウィキペディア【ベッティングシステム】
倍々法とも呼ばれていて、負けるたびに資金を2倍にしてエントリーしいく資金管理法のことでござるよ。
配当金が2倍のカジノゲームなどでよく使われる手法です。
ペイアウト率が2倍であれば、何連続で負けても、1回勝てば利益が出ることが特徴です。
勝つまで利益がでる掛け金で勝負し続けるのが最大の戦略、つまり勝利で終わらせることから理論的に負けない方法というわけです。
ちなみに、バイナリーオプション以外の投資でによく耳にするナンピンとは全く違う手法です。
バイナリーオプションでマーチンゲールは危険
バイナリーオプションは2つの選択肢から1つを選ぶ投資、マーチンゲール法を利用するにはうってつけだと考えたのでござろう。
しかし、「この方法ならば負けるはずがない!」などと安易に考えると、実は立ち直れないほどの痛い目を見ることがあります。
理論タイプの人が、マーチンゲール法の解説を受けると感銘を受け、すぐに試したくなる傾向が見られますが、ちょっと待ってください。
資金が無限にあるのであれば、1回勝てばマーチンゲールで利益を出すことも可能でしょう。
しかし、トレーダーの資金は有限です。資金を倍にすることができなくなった時、マーチンゲールは破綻します。
バイナリーオプションにおいてマーチンゲール法はとても危険な掛け方ということを把握しておきましょう。
ハイローオーストラリアで口座凍結する
重要な注意事項として、海外バイナリーオプション業者で人気の高いハイローオーストラリアではマーチンゲールを禁止しています。
以下は、ハイローの規約である口座利用条件を引用したものです。
6.3. 私たちは、単独裁量権により、かついかなる理由によっても、注文の受理を拒否することができ(発行者 の意見では、ブラックボックス取引、禁止行為、スキャルピングまたは類似の取引行為に関係する注文を含みますが、これに限定されるものではありません)、注文に制限を課すこと、または指示もしくは注文の受け取りに他の条件を付けることができます。
マーチンゲール法を常習的に行っていると、ブラックボックス取引(自動売買ツールを使っている)と見做されることがあります。
自動売買ツールはその多くがマーチンゲール法の機能を搭載しているからです。
ハイローオーストラリアでマーチンゲールをした場合、出金停止や口座凍結といった措置をとられる可能性があります。
マーチンゲールが禁止行為であることは利用規約にも記載されているため、仮に口座凍結されて異議を申し立てても効果はありません。
複数の意味でリスクの高い手法と覚えておきましょう。
マーチンゲールで破産する人は多い
理論上は必ず勝てるマーチンゲール法が、バイナリーオプションではなぜ危険な手法で破産をするのか、その理由を解説していきたいと思います。
BOの案件は9割以上が詐欺!
— 小林 正人 (@kk_fx_) August 11, 2021
バイナリーオプションで勝率80%以上を謳うサインツールにはくれぐれも注意を!
破産確率50%のマーチンゲールという手法を使ったり、超短期の勝率だったりします。
10年単位で見ると、65%程が限界です。
しっかり長期検証されているかを確認しましょう。
マーチンゲールを使った失敗談も多く見られますね…。
掛け金がどんどん増えていく
マーチンゲールの損失額は、えげつなく膨れ上がります。
大量の資金を準備できない人は、あっという間に破産の道へ。
マーチンゲール法は、勝つまで前回の損失を上回る金額でエントリーする手法です。
手元の資金がなくなれば、倍掛けすることができないので取引終了。資金が0円になって後悔だけが残るのでござる。
例えば最初に、1,000円でエントリーをして負けたとします。
負けた回数 | 倍 | エントリー額 |
---|---|---|
0 | 1倍 | 1000円 |
1 | 2倍 | 2000円 |
2 | 4倍 | 4000円 |
3 | 8倍 | 8000円 |
上の表の流れでエントリー額を倍々にして掛けていくのだ。
2回目のエントリーは、1回目の掛け金を取り戻す形で掛け金を考えなければいけません。
簡単な計算ならば、2,000円です。
ペイアウト率1.90倍のバイナリーオプションで勝利をすれば、3,800円の払い戻し、累計掛け金は3,000円なので800円の利益です。
しかし、この場面でも負けていればどうなるでしょうか?
次は4,000円にまで掛け金を増やさないと損失を取り戻すことができません。
ここで勝てば7,600円の払戻し、累計損失は7,000円なので600円の利益です。
掛け金に対して利益が薄い気がする…。
すでに7,000円を利用している事実に対し、勝っても600円しか増えません。
バイナリーオプションは配当金が2倍の投資ではないので、単純に掛け金を2倍にしていく方法では、いずれ利益が出なくなります。
仮にバイナリーオプションでマーチンゲール法を利用するときは、次の計算式を利用してみるといい。
バイナリーオプションでマーチンゲール法を利用する際の掛け金計算方法
次の計算式は、バイナリーオプションでマーチンゲールを使ったとき何連敗をしても必ず決めた利益が出る計算式です。
マーチンゲール法は理論的に負けない手法ですが、単に掛け金を2倍にしたのではマーチンゲール法の根本を間違えることになるので、バイナリーオプション用の計算式を準備しました。
(得たい利益+累計損失)÷(ペイアウト率-1)=掛け金
※小数点以下は繰り上げ
ペイアウト率1.9倍で、必ず1,000円の利益を得たい場合は、次の掛け金で利用をしてください。
どこで勝利をしても1,000円以上の利益がでる計算です。
1回目:掛け金1,112円
2回目:掛け金2,347円、累計損益3,459円
3回目:掛け金4,955円、累計損益8,414円
4回目:掛け金10,460円、累計損益18,874円
5回目:掛け金17,887円、累計損益36,761円
先ほどの計算式で掛け金を決めれば、どこで勝利をしても決めた利益を出すことができます。
通常のマーチンゲール法よりもバイナリーオプションではペイアウト率が低い分、掛け金の上がり方が増えることを理解しておきましょう。
連敗してもマーチンを続けることができるか
バイナリーオプションで5連敗が起きるケースはよくあることでござるよ。
先ほどの計算からわかるように、5連敗した時の累計損失は、36,761円。
6戦目の掛け金は41,957円、マーチンゲール法を始める時に、元から78,718円の口座残高がなければ始められない手法ということがわかります。
しかも、これだけでの掛け金を利用して得られる総合利益は1,000円です。割が合う取引なのか?
ただ勝てば問題ありません。
口座残高は1,000円をプラスした状態に戻ります。
しかしマーチンゲール法で連敗を重ねるごとに大きなリスクを伴うのは言うまでもありません。
マーチンゲール法は途中で止めてはいけない
マーチンは理論上負けない手法ですが、裏を返せば勝つまで止めてはいけないことになります。
途中で止めることは許されません。
たとえば、6連敗をして止めた場合の損失額は、78,718円になります。
これは、バイナリーオプションでマーチンゲール法を利用しても、79連勝しなければ元が取れない金額です。
バイナリーオプションで6連敗する確率は高くはありません。
しかしゼロではありません。
気が付いたときには、破滅をしている可能性もある手法ですね…。
ハイローオーストラリアでマーチンゲールを実践してみた
それではハイローオーストラリアを利用して、マーチンゲール法を実際に試してみましょう。
\ 5,000円キャッシュバック開催中 /
自分にあってる手法なのかは、やってみないとわからないですよね。
マーチンゲール法1戦目
わかりやすくするために、口座残高を100,000円にしてスタートします。
利用するのは、USD/JPYの1分取引でござる。
先ほど説明した利益が1,000円になるような掛け金で取引をしていきます。
勝利をした場合の利益が1,000円なるようにかけるので、最初は1,112円でエントリーを開始します。
ギリギリで予想が的中、残高が101,000円になりました。
マーチンゲール法2戦目
1戦目で勝利すると気が楽になりますね。
さっそく2戦目のマーチンゲール法に移りましょう。
先ほどで1回目のマーチンゲール法は終了しました。
今回も最初は1,112円とエントリーをします。
最後にグッと下がり負けてしまいました。残高も99,888円に減りましたが、まだまだ問題のない金額。
2回目の取引を開始しましょう。
2,347円でエントリーをしました。勝てば102,000円に回復する計算です。
先ほども説明しましたが、利益が出せるエントリー金額でなければマーチンゲール法ではありません。最初に計算をして準備をしておきましょう。
予想がまったく的中しませんでした。残高は97,541円、まだまだ余裕があります。
マーチンゲール法3戦目
3回目のエントリー金額は4,955円です。まだ焦る段階でもありません。
ギリギリで負けてしまいました。3連敗となると少し焦りがでてくるのでござる。
マーチンゲール法4戦目
4回目は10,460円です。残高が厳しくなっているのがわかります。にも関わらず予想とは逆方向にレートは進みました。さすがに不安です。
やはり負けてしまいましたね。そろそろピンチです。
マーチンゲール法5戦目
5回目は17,887円です。残高が低くなってきたことから冷静な判断ができなくなったのかもしれません。
エントリー直後、また逆方向にレートが進みます。
やっぱり、負けちゃいましたね…。
残高は64,239円、次に勝たなければ、マーチンゲール法が失敗におわる…。
マーチンゲール法6戦目
緊張の中、6回目の取引を開始しました。掛け金は41,957円です。
残高は22,282円、負ければ終了の残高にまできました。
マーチンゲール法の恐ろしいところは、連敗を重ねると一気に口座残高が減ることです。
途中もうダメかとまで思いましが、最後の最後でギリギリ勝利しました。残高も102,001円にまで回復、一命をとりとめた気分です。
精神的にだいぶ疲れました…。
マーチンゲールはバイナリーで使うべきではない
あれだけ緊張して取引をした結果、得た利益は2,001円です。
リスクに対して利益が少ないです…。あんなに冷や冷やしたのに!
マーチンゲール2戦目、6回目の取引はひやひやしました。勝てたから良いものの、負けていれば破滅でござる。
確かに2,000円の利益を得ることができました。でも内容はどうでしょうか。あっという間に口座残高が22,282円にまで落ち込むマーチンゲール法、本当に心臓に悪いです。
確かに理論的には負けません。しかし、冷静に取引をしなければならないバイナリーオプションでマーチンゲール法の利用はおすすめできません。
試してみたい人は、デモ口座を利用しましょう。
コメント